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このコスプレ衣装を隠さなくては、そう考えた僕は羽織っていたコートを脱いだ。
「とりあえず、僕のコートを貸すから」
そして彼女にコートを着せる。彼女のコスプレもどきがちょうど隠れ安心した。
「じゃあ、付いてきて」
そう言って彼女と秋葉原駅に向かって行った。
「そうだ、お金はいくら持っている?」
そう聞くと、彼女はポケットをまさぐり探した。
「ありました!」
「最寄り駅の市川まで220円だから」
「エン? ゴレドではなくて?」
彼女の手に握られた硬貨は間違いなく日本の物ではないことは明らか。
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