第1章から最終回

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何故こんな能力が憑いてしまったんだろうか? こんな要らない能力。嬉しい事があれば時間が戻る。・・・最悪だ。 まさに最悪な能力だよ、コレは。 嬉しい感情を殺してこの先・・・いや、一生これから生きていくのだ。 そして、俺は誰かと接する時はいつも感情を殺している。 ・・・人と接して『その時間』が消され戻されるのが恐いから。 でも、俺はこの能力を存分に活かして生きている。 今も競馬に買ったが、これは予め未来の競馬を観戦し、そして過去に戻って馬券を買っている。 はいいぃいー、俺の勝ちいいぃいい。 だから、俺はギャンブルをして衣・食・住を保ち生きている。 まさに・・・天国っすわ。 ・・・天国でも、 なんだろう。 なんだろうか・・・。 俺は何一つ不満な事はないのだけど、なんだろう。 生きている感じがしない。 え?生き甲斐?無いよそんなの。 趣味?寝る事と、美味しいもの食う事。 恋人はって?いないよ。 ・・・・・・だから、時々思うんだ。 凄い力を持っても・・・虚しいだけだと。
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