第1章から最終回

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『だぁああっと!ここで決着が決まったああぁあ!』 広々とした芝生の周回コースがあり、そのコースの終盤・・・次々と馬が通過していく。 馬の足はずっしりとしていて、走るのに特化した競馬だった。 『ただいま審議中です。しばらくお待ちください。』 「どっちだ?これが最後の蔦だぜぇ。」 そして、競馬はレースが終わりどっちの馬が早くゴールしたのかアナウンスで流れた。 「こっちは全額やってんだ!当たんなかったら一文無しだぞ!」 競馬を観戦していた老人や金持ち風な男性や成人の人々がガヤガヤと騒いでいた。 とばっちりで唾を吐く者や、ビールを飲む輩もいた。 『結果がでました。』 「おぉお?!」 審議が出たのかアナウンスはそう告げた。 審議結果として写される大きなモニターを馬券を買った人々は見た。 俺もソレを見た。 ・・・俺は・・・何の馬だったけな。 あ、そうか。 10万(三単)を駆けた馬券を買ってそんで名馬は [一着 キズキ、二着 ロバート・ザンケー、三着 プリズム・ブラック] 「畜生があぁあ!なに外してんだよあのクソ騎手!」 モニターを見終わった人物達は馬券をクチャクチャにし地面に捨てた。 「俺の金返せ!」 「あーあ、外れちったなぁ。」 中には苛立ちに金網を蹴る者もいた。そして、金持ちの者は遊び心満載に福与かに笑っていた。 え、俺? [一着 キズキ、二着 ロバート・ザンケー、三着 プリズム・ブラック] 三単で10万当たった者です。 え?ズルとかしたのか?してないよぉー、ただ過去を弄っただけさ。 ん?それがズルいんだって? 誰も知られてないからズルじゃないのさ。
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