精霊小話

ディーネ・アスールティアー

～ディーネの一日～

「…ん…ふぁ…朝ですね。」

ディーネの朝は早い。

日が昇り始める頃に起床し、手早く身支度を済ませると外へと向かう。

「さて…今日もやりますよ！」

まずディーネの行う事は…この敷地内にある【太陽の畑】全域の水やりだ。

一人で水やりするにはかなり広大なのだが、ディーネはそれを一人でこなす。

…全力でだ。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」

掛け声と共に全力疾走。

…まぁ実際は走ると地面を荒らしてしまうので低空飛行しているのだが。

そしてその状態のまま水やりをするのだ。

…十五分後。

「…はぁ…はぁ…お、終わりました…。」

そして全力で水やりをしたディーネは満身創痍。

まだ一日が始まったばかりだというのに疲れ切っていた。

そんな状態になりながら帰宅すると…食欲をそそられるような良い香りが漂ってくる。

それに釣られるかのようにある一室へと向かう。

そしてそこでは幽香が朝食を用意してくれている。

「た、ただいま戻りました…。」

「随分早かったのね。ちゃんと水やりしてくれた？」

「も、もちろんです！幽香様！」

「なら良いわ。冷めないうちに食べましょうか。」

「はい！」

こうして朝食を食べ、後片付けを終える。

ここまでがディーネの朝の様子となる。