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それからディーネは幽香の家へと向かった。
そして家へと辿り着くと、真っ先に幽香の部屋へ。
「幽香様。ただいま戻りました。」
「で、どうだった?」
「…とても有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。」
「そう…なら。」
幽香は立ち上がり、キッチンの方を見た。
「貴女が何を得たのか…見せてもらえるかしら?」
「…はい!」
ディーネはキッチンに立つ。
ミスティアの顔に泥を塗らない為に…なんて事は考えていない。
ディーネの頭にあるのは…幽香に喜んでもらう事。
ただそれだけだ。
「…参ります!」
不慣れでも。
手際が良くなくても。
不恰好でも。
無様でも。
そんな事は…些細な事。
下らないプライドなんて…もう捨てた。
「…幽香様。」
私は…貴女の笑顔が見たい。
「…本当に…ありがとうございます。」
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