トルネ・アルギュロス・ウインド

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~ウインの一日~ 「おはようございますわ!」 「…朝っぱらから何をしてるんだお前は…。」 ウインの一日は朝早い。 今日は昨日の夜の間にセリアの寝床へと侵入し、その部屋の床で眠ってセリアと一緒の空間にいる事を存分に堪能していたようだ。 そして起床するとセリアの寝顔を見た後、セリアを起こして誰よりも先に挨拶を済ませていた。 「モーニングコールという奴ですわ。」 「そんなサービス頼んで無いけどな。」 「私からの無償のサービスですわ!」 「そりゃどうも。」 大きく欠伸をしながらウインと話すセリア。 こうしてウインが居る事が最近では割と当たり前になってしまっている為、もうあまり怒ったりしないらしい。 それに約束事もしてある。 『寝ている間にセリア、セリアの部屋にある物には一切触れない』 と、言うような約束事をしている事もある。 …寝ている間に勝手に触ったりしていたら分からないのではないか? もしバレそうになったら嘘でもついて誤魔化せば良いのではないか? そう思うかもしれないが…ウインはセリアに対して嘘は絶対につかない。 それはウインのセリアに対する絶対的な尊敬心からなるもの。 …まぁ隠し事はするかもしれないが、セリア相手に隠し事など出来る訳も無い。 「そうですわ!サービスはモーニングコールだけじゃありませんわ!」 「分かったからもう少し静かにしろ。」 「朝食も用意させて頂きましたの。」 「…胃薬用意しとくか。」 「そんな!?」
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