第3章

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繋がったままの状態で晋也に抱きしめられ。 ふとあることに気付いた私は唐突に声をあげてしまう。 「あっ!」 「えっ!?何だ急に。」 晋也はびっくりした様子で抱き締めていた腕を放す。 「晋也!今何時!?」 「…今?ん~、何時だろ。どうして?」 「0時まわったかな…」 察した晋也は、 「…あ~、そっか。ちょっと待って見てくる。」 晋也はパパっと軽く服を着て隣の部屋に向かい、 「…過ぎてるな。30分位…」 「…そっか…」 「…ま~、仕方ないな。カウントダウンしたかった?」 「…うん、年越しの瞬間は意識してたし、今まで。」 晋也がベッドに戻り、正面から抱き締める。 「…来年は、ちゃんと意識してよ。」 来年… 来年も晋也と一緒にいたい… 「…うん。」
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