第3章

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一週間後。 年も明け、しばらく忙がしかった仕事もようやく落ち着きを取り戻し、いつもの休憩、いつもの喫煙室で一人タバコを吸っていると、陵が休憩にやってきた。 一週間前陵を抱いてから、ますます陵に対する気持ちが増し、同じ位独占欲も強くなる。 かなりヤバイかも… 今の俺… 自覚はあっても、この気持ちはもう止められない… 陵が俺に気付き喫煙室に入ってきた。 「晋也。お疲れ様です。」 「お疲れ。」 陵は俺の向かいに腰を下ろす。 …しっかりメイクもして、今日の服は体のライン出すぎじゃね~か? 一人心の中でブツブツボヤいていると… 俺のただならぬ視線を感じた陵が、 首を傾げる… 「…フッ!」 陵の反応にツボッた俺が思わず吹き出すと、 「ん?どうしたの?さっきから。」 「ん~?お前って面白いなって思って。」 「座ってるだけだよ?」 「…だな。」 そんなほのぼのとした空間に水を指す様に、鹿野が休憩室に入ってきた。 俺のイライラが沸点を超え、 みるみる険しくなる顔。 陵がそんな俺の変化に気付き、俺の視線の先を辿る… 「陵!見るな!」 さっきとは明らかに違う声のトーンで放つと、陵の顔が不安げに変化する。 「…どうしたの?何?」 「…鹿野が入ってきた。」 「……………」 「今から飯だろ?食べない分けに行かないから、行ってこい。ここから見とくから。」 「…うん。」
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