第3章

13/56
前へ
/56ページ
次へ
陵は鹿野と距離を置き席に着く。 鹿野は俺がいるからだろう… 陵に対してなにもしてこないが… 視線は… ずっと見てるなアイツ! 見るんじゃねー!! 鹿野の視線ごときにイライラした俺は、タバコの火を揉み消し喫煙室を出る。 俺が出た途端鹿野の視線は宙をさ迷い。 陵の向かいに座り、鹿野を視線で牽制。 「…立野さん?」 陵の不安一杯の表情。 「ん?」 陵に優しく微笑み、 その表情に安堵したのか、笑顔で返す陵。 「休憩大丈夫なんですか?」 「ん、福井が食べ終わる位まではいれる。」 再び安堵の表情の陵を見て、陵には指一本触れさせない… そう心に誓った。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加