第3章

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その日の帰り、晋也の車の中。 「えっ?ちょっ…んっ…」 まだ店の駐車場なのに、車に入った途端唇を塞ぐ晋也。 誰かに見られたら… 晋也の熱いキスでボ~っとしてしまいそうなのを必死に耐え、晋也の胸を押す。 晋也は私の反応にすんなり唇を放す。 けして無理強いはしない晋也。 そ~いう所も好き… イヤ違う! そうじゃなくて! 「晋也…誰かに見られたら…」 「…イヤ?」 眉を下げる晋也。 「イヤっていうか…」 そんな顔されたらイヤって言えないの分かってて… 晋也ずるいよ… 「ちょっとだけだから…」 再び唇が塞がれる。 「…んっ…」 ちょっとだけ… と言いながら、どんどん深くなる。 これ、止まるの…? キスに答えながら思考は不安で一杯。 そんな私達のキスがある音でピタリと止まる事になる。 バン!! 車のドアが閉まる音…? 音の方向は私達の正面。 お互いにチラッと音のした方に目を向けると…
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