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次の日、優と休みが重なったため久々に二人でショッピングに出かけた。
買い物を思う存分し、最後はいつもの居酒屋。
「立野さんとはどう?」
「うん。」
顔がにやける。
「はいはい、順調で良かったよ。」
「あのさ、優の彼氏は焼きもちやき?」
「ん~、どっちかと言えばそうかな。年下だし。どして?」
今までの経緯を説明する。
「へ~、意外!職場でのイメージだと、どんと構えてる感じに見えるけど。…鹿野ヤバイね、気をつけないと。」
ふふっと優がいきなり笑い、
「…な、何?」
眉間に皺がよってしまい問いかけると、
「陵ののろけが久々に聞けた。」
「なっ!のろけじゃないし!真剣に考えてるんだから。どうしたら不安がなくなるのかなって…」
「ごめんごめん。確かに立野さんの心情考えたらそうだけど、結果として、立野さんは陵の事が好きで好きでたまらない感じじゃん。気持ち逆転しちゃってるんじゃない?陵よりも、立野さんの方が好きって気持ちがおっきくなってる気がする。」
「…あたしも片想いの時より気持ちおっきくなってるよ?」
「うん、だと思うんだけど、立野さんに伝わらなきゃ分からないでしょ?立野さんは伝えてるから陵がこうやって悩むんじゃない。ほんとは悩むとこじゃないんだけど。」
「伝わってないのかな…」
優も唸りながら言葉出ず。
「じゃあ、服は?今着てる服指摘されたんだけど。この服アウトだと思う?」
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