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「お疲れ様です。」
優が晋也に挨拶をする。
「お疲れさま。」
晋也はすんなりOKを出し、来てくれた。
晋也と目が合いなぜか顔が赤面。
「陵、顔赤いよ?」
優にムダに突っ込まれ。
晋也にガン見され。更に服にも視線が行ってる…
うわ!ヤバい!この服だった…
でも…優とだし、いい…よね?
そんな私の心情とは裏腹に食べ物に興味津々の晋也。
「ちょっとちょうだい。」
「うん、どうぞ。」
晋也が私の食べかけの料理を当たり前の様に食べる。
そんな私達のやり取りを黙って観察してる優。
すると突然優が、
「立野さんは、陵の事どれくらい好きですか?」
ブッ!!
どこがそれとなく!?
単刀直入じゃん!!
私と晋也が二人同時に吹き出すと、楽しそうに笑う優。
「…優?何?いきなり…」
苦笑いの晋也。
「…どれくらい…それって言葉に出来るか?」
晋也の鋭い突っ込み。続けて晋也は私の顔を見ながら、
「…ん~…」
唸りながら頭を抱えてる晋也。
そうだよ、そんな事言葉に出来ないよ。
晋也は少し顔を上げながら、意を決したように、
「………一番…大切な存在…だな…うん。」
えっ…
言葉にしてくれた事にびっくりする反面嬉しすぎて、涙腺が…
当の晋也はもうそれ以上は…と、頭を抱えながら、チラッと私を見て、涙ぐんでる私にポンポンと頭を撫でる。
優は私に目配せをし、
えっ?
今伝えろって事?
う~ん…
悩みながらも、
晋也は言ってくれたし、言わないと…
「…………ありがと。あたしは、晋也の事…どんどん好きになってるし…晋也の気持ちも伝わってきて、今凄く幸せ…です。」
お互いが照れ笑い。
恥ずかしーーーーー!!
「ごちそうさまでした!!」
手を合わせる優。
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