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「ま~、そう言うなって。そろそろ終わりだしな。もう来てるのか?せっかくだしここに呼べよ。」
「…イヤ…それはな~。」
ここに呼んだら何のために不参加にしたのか…
「田中さんも見たいですよね!立野の彼女!」
おい!!
断れなくなるだろ!!
藤井が話を振った相手は副店長の田中。
「…あ~、そうだな。俺はあまり接点ないし。立野の彼女だろ?興味あるな~。」
そりゃ接点あるわけないだろ!
「……彼女は見せ物じゃないので。」
しかもこんな酔っぱらい相手だろ?
冗談じゃない!!
ここはキャバクラじゃね~んだよ!
ブーーブーー
心の中で悪態ついてる時携帯のバイブが振動する。
陵?
「すみません、ちょっと電話なんで。」
酔っぱらいの二人から離れ画面を確認すると陵からの電話だった。
終わったらこっちから連絡するって言ってたのに…
俺は一抹の不安を抱き電話に出る。
「…もしもし、どした?」
「晋也!さっき着いたんだけど…あの…あのね…」
ひどく動揺してる陵。
なんだ?
「陵、どした?大丈夫か?」
「……鹿野くんが…いるの、駐車場に…ずっとこっち見てて、晋也!怖い…」
「今行く。」
短く伝え電話を切る。
「ちょっと外行って来る。」
藤井に伝え駆け足で駐車場に向かった。
陵に何かあったら…
すぐそこの駐車場が遠く感じ…
アイツ!!
何かしたらただじゃおかね~からな!!
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