第3章

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「ま~、そう言うなって。そろそろ終わりだしな。もう来てるのか?せっかくだしここに呼べよ。」 「…イヤ…それはな~。」 ここに呼んだら何のために不参加にしたのか… 「田中さんも見たいですよね!立野の彼女!」 おい!! 断れなくなるだろ!! 藤井が話を振った相手は副店長の田中。 「…あ~、そうだな。俺はあまり接点ないし。立野の彼女だろ?興味あるな~。」 そりゃ接点あるわけないだろ! 「……彼女は見せ物じゃないので。」 しかもこんな酔っぱらい相手だろ? 冗談じゃない!! ここはキャバクラじゃね~んだよ! ブーーブーー 心の中で悪態ついてる時携帯のバイブが振動する。 陵? 「すみません、ちょっと電話なんで。」 酔っぱらいの二人から離れ画面を確認すると陵からの電話だった。 終わったらこっちから連絡するって言ってたのに… 俺は一抹の不安を抱き電話に出る。 「…もしもし、どした?」 「晋也!さっき着いたんだけど…あの…あのね…」 ひどく動揺してる陵。 なんだ? 「陵、どした?大丈夫か?」 「……鹿野くんが…いるの、駐車場に…ずっとこっち見てて、晋也!怖い…」 「今行く。」 短く伝え電話を切る。 「ちょっと外行って来る。」 藤井に伝え駆け足で駐車場に向かった。 陵に何かあったら… すぐそこの駐車場が遠く感じ… アイツ!! 何かしたらただじゃおかね~からな!!
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