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ようやく新年会がお開きとなる。
つ、疲れた…
「じゃあ、お疲れ様です。」
晋也が二人に挨拶をする。
「お疲れ~。」
最後まで陽気な藤井さん。
お酒の力って……
晋也と車を置いてるとこに向かうと、さっきはあった鹿野くんの車がなくなっていた。
「…帰ったか。」
晋也がボソッと呟き、
「良かった~。」
一気に恐怖感が消え、晋也にもたれかかる。
「とりあえずは良かった。…帰るか。運転お願いします。」
晋也はニコッと微笑み、
「はい。」
笑顔で答える。
そんな喜びも束の間、
駐車場を出た先に一台の車が停車している。
その横を通りすぎ…
うそ…
あの車…
「……晋也…今の車…」
「…………はぁ……」
晋也は大きな溜め息をつき、何かを考えこんでいる。
バックミラーを確認すると、鹿野くんの車が尾行するように後ろにぴったりとついている。
晋也が再び、
「……つけてるな、アイツ。…このままだと家バレるから……ホテル行くか。さすがにそこまではムリだしな。」
ほ…ホテル!?
晋也の突然の提案に動揺を隠せないでいると…
「…いやか?そ~いうとこ。」
「えっ?…いやじゃないよ、ちょっとびっくりしただけ。」
「…明日休みだしこの際ゆっくりしよ~ぜ。」
「うん。」
私達は、無駄にぐるぐるまわりながら、ホテル街に入っていった。
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