第1章・一年後
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「まだ5時。寝ててもいいよ」 「じゃ、もうちょっと寝る」 樹は再び目を閉じる。 私は眠くなかったので、朝食の準備でもしようと上半身を起こした。 「行っちゃダメ」 樹が私の腕を引っ張ってベッドから出るのを阻止する。 「えっ?」 「雪穂も寝ようよ」 「だって眠くないもん。朝ごはん作るから樹は寝てていいよ」
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