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俺はマスターの珈琲を一口飲み、続けた。綾もマスターも興味津々で聞いている。
「通常の場合。会社関係の犯罪は横領、不正疑惑、男女関係を含む人間関係のトラブル、妬み、金銭トラブル、社内イジメ、入社前の採用の怨み。こんな所かな?」
「そうね」
「そうだが、犯人は何処まで特定できる?」
「そうだなぁ~不明点の田中の凶器、重さによって、犯人の性別が変わる。なにせ、女性にだらしないからなぁ~。気になるのは入社前の採用トラブルかな?いきなり内定取り消しとかあったんじゃない?」
マスターは真剣な顔で聞いてきた。
「拓磨君、まさか!犯人の目星がついているのかい?ワシでも判らないがこの情報だけでわ」
「うぅ~大体は。でも、警察の機動力で調べれば犯人が判ると思いますよ!」
マスターはビックリ顔で、綾は目をキラキラさせて言う。
「拓君、じゃ~言って、それを参考に捜査するわ!」
「俺の予想だと、犯人は二人。主犯と共犯者。多分、主犯は総務課人事部の役職か、会計課の役職。共犯者は社外の入社前に内定取り消しされた人で身内か恋人が社内にいるはず」
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