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「拓磨君、いくらなんでも何故言い切れる?」
「拓君、これぽっちの情報で、理由わ?」
「まず、二人の被害者は共に男性。殺害現場が何処であ、移動するには女性では無理」
「山崎の方は凶器が果物ナイフ、給湯室の物だと思う。そして、玄関ホールの防犯カメラに映っていたのは非常階段を使えなかった又は建物に詳しくなかった。外部犯。
ただし、殺害犯行は顔見知りで社内の犯行。正面から果物ナイフで一刺しでしょ」
「田中の方は凶器は鈍器、多分、後方からでないと逃げられるから、後方から鈍器を持っての犯行。
後方に居ても不思議で無いなら、被害者と面識がある社内の犯行。
社内の犯人なら建物に詳しく、非常階段も知っている防犯カメラに写らないからアリバイも偽造出来る」
マスターと綾が聞いてくる。
「拓磨君、主犯と共犯者の想定はどうして割り出した?」
「拓君、犯行動機わ?」
「主犯の役職と思ったのは面識あり又は顔見知りだから。被害者が総務課と会計課だったから、何故人事部かは共犯者は内定取り消しで、多分、面接官が田中の可能があり、もしかしたら、当時の田中は人事部かも知れない」
「犯行動機は多分、殺人事件と横領事件の二つの事件があると思う」
「「えっ!?二つの事件!?」」
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