プロローグ

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俺のいつも座る定位置は一番奥のカウンター席。 後ろは仕切られたテーブル席で水晶占いをしている『北山 麻美子』通称『マーヤ』。 俺は朝のモーニングを食べながら小説のプロットをノートに書いていると、マスターがお代わりの珈琲を出してくれた。 「どうだい、小説わ、捗ってる?」 「いや~煮詰まってる」 「静かな自宅で書けば捗らない?」 「あっ、それは逆に気が散っちゃて、マスターの美味しい珈琲がないと」 「あはは、嬉しい事、言ってくれる」 マスターは作業に戻り、俺は気分転換に新聞を見た。 俺は新聞の記事から小説のネタになる記事を探す。
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