第9章 非常事態

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「電話……」 「ああ」 可偉人がそちらに気を取られているうちに。 今だとばかり 僕はマフラーの端を手繰り寄せる。 「もしもし」 しかしそれは 神の助けと呼べるようなものではなく 『俺だ――』 むしろ真逆の 悪魔のベル――。
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