第9章 非常事態

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「なんだよ、しーたん」 鏡越し 可偉人の瞳が黒々と光る。 獲物に飛びかかる直前の 肉食獣のように。 「その呼び方……」 「懐かしいだろ?」 その瞳は 有無を言わさず凶暴なんだ。 「ンッ……!」 僕の髪をすくいあげると 可偉人の唇は耳元で囁いた。
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