第八章 旅立ち

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このまま日本に居ても忘れられないと悟った僕は、ゆかりの事を忘れるため全財産を持って旅に出た。 はじめての海外は台湾だった。 大阪南港から夜行のフエリーに乗り高雄に向かう。 南の海は輝くばかりのエメラルドグリーンと思っていたが、外洋は日本の海と同じで怖いほどの紺色だった。
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