第一章 ゆかり
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23歳にしては少しケバい化粧だったが四国の田舎には、めったに居ない妖艶なタイプの女性だった。 田舎者ほど魔性の女に弱いもので、僕は迷わず彼女に決めた。 待ち合わせは、土曜日の夜7時でわかりやすいように名駅のナナちゃん人形の前にした。 しかしここは待ち合わせのメッカらしく既に何人もの男女が巨大なナナちゃん人形の足下にたむろしている。
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