第1夜 髪の毛

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夜の十時。 母ちゃんがいないからご飯を作る人がいないことに12時間かかってやっと気付いた。 ちぃ、コンビニかぁ。 三輪車に乗って近場のいい気分まで走らせる。 お弁当はほとんど売り切れで、のり弁しかなかった。 「はぁ、はぁ。」 途中で小学生にカツアゲされたから意外と時間かかったぜ。 ぐぅーと鳴る腹を押さえ、のり弁を食べ始めた。 しかし、「うぇっ、なんだこれ?」 口の中の不快感。 「これ、髪の毛?」 のりだと思ってたものは、全て髪の毛だった。 うっ 胃の中からこみ上げる吐物。 俺は急いでトイレへと駆け込んだ。 「うげっ、ぐげぇぇ」
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