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「うがぁぁぁぁ!!ぁぁぁあ!!」
鉄格子がついたドアの向こうから、叫び声が聞こえてくる。
ドアの前には、看護師が2人。
「また叫んでるわ。あの人。」
「そうね。毎日毎日、うるさいわ」
白い壁には窓ひとつない病院。
精神病院の一室。
そこに入院している男性は、自分の母親を殺した殺人者である。しかし、精神崩壊により、この場所に移された。
「ご飯に髪の毛が入ってたってだけで殺したみたいよ。」
「お母さん、昼も夜も働いて、家のことも全部やってたんだってね。」
「それで、髪の毛くらいで殺しちゃうんだものね。元々精神異常があったのよ、きっと。」
しばらく話した後、看護師は何処かへ消えていった。
後に残るのは、1日中響き渡る、男の叫び声だけだった。
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