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「みぃちゃん!ほら、起きて!」
「んぁ?なに?」
重い瞼を開け、声のする方に顔を向けた。私を心配そうに眺める女の子の顔。
「ヒナちゃん」
「何がヒナちゃんよ。まったく、よく寝るよね、あなたは。」
どうやらクラスメイトのヒナちゃんが私を起こしたようだ。懐かしい夢を見ていたのにな。
「お昼休みは終わり。授業始まるからそろそろ目を覚ましとかないと。次の授業数学だよ?影沼に目を付けられたらやっかいなんだから」
「んーー、そっか。ありがとう。」
眠い目を擦って大きな伸びをする。
身体がほぐれて気持ちいい。
授業が始まるチャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。
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