第2夜 悪魔の子

3/21
前へ
/41ページ
次へ
「みぃちゃん!ほら、起きて!」 「んぁ?なに?」 重い瞼を開け、声のする方に顔を向けた。私を心配そうに眺める女の子の顔。 「ヒナちゃん」 「何がヒナちゃんよ。まったく、よく寝るよね、あなたは。」 どうやらクラスメイトのヒナちゃんが私を起こしたようだ。懐かしい夢を見ていたのにな。 「お昼休みは終わり。授業始まるからそろそろ目を覚ましとかないと。次の授業数学だよ?影沼に目を付けられたらやっかいなんだから」 「んーー、そっか。ありがとう。」 眠い目を擦って大きな伸びをする。 身体がほぐれて気持ちいい。 授業が始まるチャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加