♯ 1 マイノリティ学園

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   小柄なメガネの美少年。  今朝は、剣道着の彼がメガネの彼の方へと、歩いて行ったのが気になった。それだけで、二人の関係をBLだって思ったりして。  剣道着の彼は、運動部員にしては細身な方だと思う。だけどメガネの彼は、更に細くて小柄だった。それこそ、うちのクラスの男子より小柄かも。  スケッチブックを手にして、剣道着の姿を見つめる姿。メガネのせいもあって、文科系の部活に入ってそう。 「きっと、美術部だよね」  本当は、そんな事はどうだって良くって。今、見えている光景から、余計に二人の関係性に私の中でBL感が増している。  特に、メガネの彼の方から。  きっと男子の目から見ても、剣道着のサムライくんはカッコイイってなりそう。それこそ、BLな男子なら恋愛対象になりそうに思う。 「あれだけの、イケメンだしね」  私は、高一の時に失恋した。それで、二次元男子にハマった。
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