prologue

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   まさか、死んじゃったりしてないよね?  そう思ってたら急に辺りにに警報が鳴り響き、塀から赤色灯が出てきて回り出す。この学園って、刑務所みたいって思ってた。それこそ、脱走者が出た時みたいな状況になってる。 「えっ、何?」 『学園内に不法侵入者発見されました。警備担当の方は、速やかに排除して下さい』  校舎の方から、放送でそんな事を言い出した。  この学園って何なの? って、益々混乱する私とは関係が無いみたいに校内放送は続く。 『生徒の皆さんは、速やかに校舎内へ避難して下さい。先生方は、生徒の避難の誘導をお願いします』  その時、助けてくれた剣道着の彼が私に声をかけてくれる。 「君は、転校生だったな。間もなく、先生方がこちらにもいらっしゃるだろう。その指示を仰いで、校舎へと避難するといい」 「は、はぁ……」 「では、俺はこれで」 「あの、ありがとうございます」
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