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三好先輩の見えないところで男らしいガッツポーズを決めた理絵が悪戯っぽく私を手招きで呼び寄せる。
「フォローお頼み申す。」
「御意。」
互いにクスリと笑い合って腰を下ろせば、早くも理絵は体ごとぐいんと三好先輩の方へ向き直り臨戦態勢に入っていった。
それからしばしの間二人の会話を見守っていたけれど、どうやら私の出る幕はなさそうなので他にも目を向けてみる。
空のグラスを持って立ち往生している先輩の対応や、切れたツマミの買い出しの指示。
先日部長に就任したばかりの佑太くんは、その責任感に追われて般若のような顔で右往左往しているけれど、こういう場は女子が仕切った方が上手く回るものだ。
助けと言えるほど気が利くわけではないけれど、私も方々の輪を回って至らないことがないかを聞いて回った。
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