操る男

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「お兄さんはよく来るのかい?いい雰囲気の店だね」 男は柔らかい口調で話かけてくる 俺は普段は1人で黙って飲むが、男の物腰の柔らかさや親しみやすい空気に好感が持て、いつの間にか男と喋っていた 会社の愚痴や、現状の不満などを言ってもしっかりと聞いてくれた 酔いが回ってきたところで、俺は終電に乗る為に店を出ようとした 「今日は楽しかったよ、お礼にお兄さんにいいモノをあげよう」 男は俺の携帯電話を渡すように言った 俺は何の疑いもなく、自分の携帯電話(スマートフォン)を渡した
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