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『雲の涙』
私は泣きたくなる。
いつもの綺麗な白いドレスが汚された。
薄黒い色に私のドレスが染まる。
白い綿菓子でも降ったらいいのになぁ。
いい涙よ、出てきて。
私の顔から水滴が流れる。
やっぱり悪い涙だ。
あぁ、みんなから嫌われる。
涙よ、止まれ。
暖かい空気に包まれる。
泣かない、泣かない。
そんな言葉が聞こえる。
暖かいゆりかごに入ってしまったみたいだ。
あぁ、いつの間にか涙も止まってしまった。
私はそのまま泣きたくなる時まで寝てしまうのだった。
起こされると怒るから起こさないでね。
そう、思い眠りに入るのだった。
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