二花

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二花

私は目を瞑る いっそ眠りの底へと 乞い願う 神木と崇め奉られるとも 宿した筈の魂は 枝を合わせ 心を合わせた あなた無しでは 空虚なまでに ただ散りゆく時を待つ定め 否 果たして現だろうか 掠めたのは 真白 痛みの先に薫る 彼の人の真白 掠れる五感に冴えゆくは 六花 十ニ花 生まれたての 薄く歯痒い 濡れた衣を震わせて あなたは わたしという息吹を得て 今や遅しと 染め渡る 今ひとたびの ふたつ色 image=497165071.jpg
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