第1章

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最近、俺は能力を手に入れた。ウィキぺディアで調べるとテレパシーと言われる能力だった。人の心を読むことができるらしい。実際、対象の人物の事を3秒以上見ると聞くことができる。しかし要らない、全く必要の無い能力だった。あんまり人を信用していないし、心の声が聞けたところで人間不信になってしまいそうで怖いのである。だから下を向いて歩いている。例え話しかけられても挙動不審になってしまう。 この前も電車に乗っていたときだった。向かいの席のギャルっぽい女二人がずっと大きな声で喋っていた。うるさいと思い女二人を見ると頭の中で 「早く帰って録り貯めてた深夜アニメ見てぇー」 とまさかの隠れオタクだったギャルA 「まーくん、今日もムチで叩いてくれるかな??」 とめっちゃドMのギャルB 何か聞いちゃいけない事を聞いた感じで何か気分が悪くなってしまった。次の駅で降りるとギャル二人も一緒に降りた。 俺はヘッドホンで音楽を聴こうとしたらギャルの二人が 「「あのオタクさっきからキモくね?」」 しばいてやろうかと思った。 とにかくこんな能力などいらないのだ。正直に言うと透視能力の方が欲しいそうすればあのときのギャル二人の全裸を見れたのにと思ってしまう。しかし全裸ポーズも全裸に見えるなら要らないのかもしれない。面白さが9割減だろう。 そういえば忘れていたが必要ないと言う最大の理由があった。 俺は56歳である。能力の開花遅すぎワロタ。
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