ロス

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その頃ミホは 毎晩見る夢に 悩まされていた 真っ直ぐただひたすら 歩く小さい犬、 その小さい犬を待つ女性 となりの老女も隣りにいる柴犬とその小さい犬を 待つ老女と柴犬、 二者択一 正解の無い光景 果てなく歩く姿は 自らを導いているかのような夢、 夢見立ての始めこそ 気にはしなかったが、 次第に毎晩見るようになり、 最近、家の前の 池の水面を 小さい犬が歩く 夢を見るのだ、
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