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違った。ただの迷惑メールだった。
どう考えても意味がわからん。いまから担当の者が迎えにくるだと?んな馬鹿げた話があるか。これは新手の詐欺だ、それか迷惑メールの類だ。
しかしやべーな、この俺の名前がばれているのを見ると、すでにあのページに書き込んであった内容は全て漏れたと言っても過言ではない。
つまり電話番号など、個人情報が割れてしまった。流石にマイナンバーだけは項目が無かったから死守することができたが、これは予想外だ。
通りで福利厚生が良すぎた。時給だっていい方だ。
くそ、ここはネット関係に強い弁護士を召喚するしかないのではないか。彼ならばきっとなんとかしてくれる、俺はたったいまからそう信じることにした。
住所まで割れているとなると相当厄介だぞ、何かしらいらんものをよこしてくるようになるかもしれん。
そう思っていると、唐突に俺の部屋のドアがノックされたのだ。
「祐介?あんたにお客さんよ」
返事を待つわけもなく部屋に入ってくるわか母上。俺が机の上で頭を抱えていてもいざ知らずだ。すごいよかーちゃん。なんか反応あってもいいんじゃなくて?
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