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「先ほど、ヒーロー部門でのアルバイトのご応募ありがとうございます。これから面接を行いたいのですがよろしいでしょうか」
「これから!?」
いやいやいや、常識的に考えて面接って日取りを決めてから色々と準備してから行うものじゃないのか?俺が常識知らずなの?
「はい、そちらとしても早い方がよろしいかと」
多分早いほうがいいんだろうけど、せめて常識的な範囲の中での早いであって欲しかった。
それに俺に限って言えば別に働きたいとかはこれっぽっちも思わないわけだから、できる限り遅い日時でよかったんだ。ありがた迷惑なんだよ。
そんな俺の心の叫びなんて届くわけがなく。抵抗むなしくしぶしぶ俺は両省の意を込めたうなずきで返す。
とりあえず身支度を整えようと思い、踵を返したのだが。そこには目に涙をためた母がいた。
「祐介、あんた面接受けるって本当かい?」
なんだろう、すごく申し訳ない気持ちになってくるのはなんでだろうか。
確かに面接に行くんだけど、別に俺の石じゃなくてこの人がかってに来ただけであって……いやまてよ?一応ネット応募したわけだし俺の石ということになるのか?
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