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頭取さんが、一つ息を吐いた後のことである。唐突に、テーブルの上に投げ出していた俺の手を包み込むように取ると、身を乗り出して顔を近づけてきた。
ふむ、ふむふむ、あーなるほどはいはい、完全に理解した。
これ、俺に惚れたな。
よかったー、大学で頑張ってウェイ系のやつらと絡んでいたおかげだ、精神力を犠牲にしたがこの程度じゃ驚かないし、焦りもしない。そこらの引きこもりと一緒にするなよ?俺は格が違うんだよ。
「な、ななななん、なんなななんでしょうか!!?」
いや、まって、なんで声上ずったんだろう、顔が熱いんだろう、なんで谷間が見えるんだろう、いい匂いするんだろう。息荒いんだろう、頭取さんの唇って柔らかそう、ていうかおっぱいが素敵で、なにが言いたいかっていうとおっぱい。
そこらの引きこもりと一緒にするなよ?俺は格が違うんだよ。変態度合いと性欲の格が違うんだよ。
「私たちは、貴方のような人を待っていました!!」
ふむ、あーはいはい、なるほどなるほど?うんうん、わかるわーそれわかり手になるわー。
ん?
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