File.1 能力の意味

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僕は、この目を忌み嫌っていた。 こんな力、何の意味もないと思っていた。 ――誰かを助けようとした善意であろうと そんなものは、普通のひとから見れば異質で、化物にしか思えない。 そして、僕は痛い目にあったはずなのに。 そんな僕を“いい”と言ってくれるひとの側にいたいと思っている 「俺も授業追い付いたらバイト雇ってや!」 「恭平雇っても意味ないやん」 「何でやねん!」 「あ、けどガタイいいから、力仕事は恭平がやる?」
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