2595人が本棚に入れています
本棚に追加
【気色悪い】
その言葉が、僕の胸をえぐり出すように攻撃した。
「失礼します」
「ちょっと待ちいや、アンタ」
睨みつけたいのは僕の方なのに、孫娘の彼女は、僕を睨みつけた。
「アンタじゃないです」
「じゃあ名乗り」
この人は、本当に口が悪い。
出逢ったこの時も
これからも。
でも、いつだって。
口が悪くても、雑でも。
彼女は僕を、一度もイロモノ扱いしなかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!