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「――え?」
気づくと部屋の中にあった哀しい記憶は一瞬で消え去って、何もなくなっていた。
「「は?」」
僕の呟きに、梨花さんと彼が反応した。
「なんよ?」
「ハル君て独り言おおない?」
――視えないのは当然なのだけれど、この鈍感なくせに憑依体質な二人にこの反応をされると何故か腹が立つ。
「とりあえず、原因はもうわかったので君ももう大丈夫そうだよ」
「君!きっしょ!」
「……」
「恭平でええし!」
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