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クロの言葉に、おじいさんも白衣の彼女も何も言わない。
そもそも呪い方知らないし。
「あー、悔しい!今すぐどうにかしたいけど出来へんから腹立つ!」
「俺も!でも腹立つけど腹へったぁ……」
車に戻った二人が大騒ぎで、僕の中にあった疑心は薄まっていった
クロがさっきしたのはまさか――
「消してはおらんよ」
僕の考えを見透かしたおじいさんが、「ちゃんと成仏したみたいやし、ワシのときもクロに頼もうかな」と、続けて笑った。
クロは無邪気に僕の膝の上でゴロゴロとしている
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