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テーブルに腰かけても、会話がない。
車中も、話していたのはずっとおじいさんだけで、僕達はほとんど黙っていた。
聞こえていたのは僕だけだし。
「なんか煮えきらんな」
出てきたラーメンを目の前に、恭平が面白くなさそうに呟いた。
「え?白菜が?」
「ちゃうわ!」
この店のベーシックな彩華ラーメンは、ニンニクと豆板醤の入った鶏ガラスープの塩ラーメンで、麺がみえないほど白菜がのっている
白菜は炒めているのか、そのまんま入れているのか、火が通りきっていない
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