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―――ーー‐‐
「ハイキター!確保!」
それは結構な日にちがたってからだった。
放課後
『何でも屋』の事務所で家庭教師をしていた僕の横で、梨花さんが叫んだ。
「確保ってなんやねん」
「捕まったって!こないだの犯人」
「よそ見してないで問題解いてください。帰りますよ、僕」
「ちょ、待ってや!あかんて、ほんま」
「じゃあ早くしてください」
興味が無さすぎて気がつかなかったのだけれど、恭平はどうやら僕のクラスメイトだった。
そういえば誰も座っていない机が1つあった気がする
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