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そんな会話をしつつ、お弁当の中身を確認する。
今日のおかず何かなあ、って。
そう思っていた私のテンションは、チャックを開けたと同時に上がった。
「ミントゼリーだあ…。なんで!?」
「ああ、それ。調理実習で作ったから姉ちゃんにあげようと思って」
「………いいの?」
「だってミントゼリー好きだろ?俺別にいらねえし」
「やったあ~!ほんとに嬉しい!!ありがとう、キョウ!!!」
「あ、ちょっ…と!!うわっ、やめろよモモっ!」
お礼に髪をわしゃわしゃすれば嫌がるキョウ。
昔の癖で、キョウは時々私のことをモモって呼ぶ。いつの間にか姉ちゃんにになってたけど、私は結構嬉しいんだ。
モモって呼ばれるの。
「ああもう!そろそろやめろよ、モモ」
「えへへ。だってキョウが可愛いかったから」
「俺は可愛くねえ。てか嬉しくねえの、可愛いって言われても」
「分かった!キョウはかっこいいよ」
「……もういいや。とりあえず俺は帰るからな。もう忘れんなよ、姉ちゃん」
「うん!ありがとう、キョウ」
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