44人が本棚に入れています
本棚に追加
/767ページ
??「やっべ!遅刻する!」
2人の青年は試験会場への道を走っていた。
??「だから、こういう大事な日の前日は早く寝ろって言ったのに!」
双子の弟である青年、双葉 守(ふたば まもる)は、走りながらも悪態をついた。
??「仕方ねえじゃん!デッキ調整に時間が掛かったんだよ!」
双子の兄である青年、双葉 鋼(ふたば こう)も、走りながら言葉を返す。
鋼「よし!試験会場が見えたぜ、時間は!?」
守「ギリギリ!」
その後、なんとか間に合った2人は受け付けを済ませ、会場へ入った。
鋼「おぉ、やってるやってる」
守「僕らの日程が、朝一番からじゃなくて良かったよ、本当に」
鋼「まあ、そう言うなって。それで俺の番は?」
守「受験番号の紙と一緒に、簡単な説明のパンフ貰ったでしょ?そのうち放送入ると思うよ。」
鋼「なるほど」
守「あと、僕は別会場だから移動するよ。落ち着いて試験受けてよ?」
鋼「オウ!守も頑張れよ」
守(不安だなぁ…)
それから程なくして、鋼の番となった。
試験官「それでは次の方、どうぞ」
鋼「はい!お願いしゃあす!」
試験官「よろしくお願いします。元気があってよろしいですね~」
眼鏡をかけ、優しそうな顔をした試験官は、そう言いながら説明を始めた。
試験官「………以上が説明ですが、何か質問はありますか?」
鋼「大丈夫っす。要は良い内容のデュエルをして、勝てば万事解決って事ですよね?」
試験官「う~ん、まあ要約すると、そうだね。」
試験官は少しだけ、困ったように答えた。
試験官「じゃあ、大丈夫そうなので、そろそろ始めようか」
鋼「はい!」
試験官「それじゃあ……」
「「デュエル!」」
最初のコメントを投稿しよう!