白猫の秘密

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あまりに自然に溶け込み過ぎていて今まで気づかなかった! この白猫は妖なのに皆に見えている… 田沼ならまだ分かる… しかし塔子さんや滋さんには そんなチカラはない筈だ! 「田沼!この白猫はハッキリと見えるのか?」 「あぁ…ニャンコ先生と同じ様に見えてるし…普通に声も聞こえてるが」 やっぱり…おかしい… 白猫はニャンコ先生みたいな寄り代に入ってる訳じゃない それとも何かの妖術で見せたり見せなかったり出来るのか? そんなチカラのある妖には見えない… 今ニャンコ先生と並び祠の前であーだこーだと話してる姿は… 人間の言葉さえ話してなければ普通の猫だ… 「夏目?大丈夫か?」 「あ…あぁ…大丈夫…ただ…」 「ただ?」 「ちょっと確かめないと」 「夏目?」 俺はどう確かめていいか解らず とりあえずニャンコ先生を呼んだ
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