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「ニャンコ先生!ちょっと」
「なんだ?ワシを呼び付けるとは夏目も偉くなったのぅ」
「いいからちょっと来てくれ」
田沼は気を効かせ
白猫の元に行きなにやら話かけている。
面倒くさそうにやってきたニャンコ先生に
「なぁ、ニャンコ先生…あの白猫…本当に妖なのか?」
真剣に尋ねる俺に
ニャンコ先生はバッサリと言い切った。
「何を申し出ておる!あんなモノ妖の 訳があるまい!」
!?!?
「何だって!だって人間の言葉を話すし…人とは時の流れが違うって…」
「それは違うだろう猫と人間が同じ時間の流れの訳あるまい!」
「じゃ…じゃーなんで人間の言葉を話すんだよ…」
「そんな事ワシが知るか!あ奴に聞けば良かろう?」
「ちょっと待って…頭の整理が…」
話す猫…妖。
そう考えるのは当然じゃないか…
普通、猫は喋ったりなんかしない。
俺は軽い眩暈を起こした…
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