白猫の秘密

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頭の中を整理してみよう… 今朝早くに白猫は2階の窓を叩いた しばらく無視していると 窓を割るなどと物騒な事を言って… 今までの経験からしたら そんな事をしてくるのは 妖以外にいなかった。 まず普通の猫は喋らない なのに白猫は当たり前のように喋る… 会話を思い出してみる… 最初に丁寧な自己紹介をしてきたはず… 「私は白猫です」 確かに… コイツは自分の事を妖だなんて一言も言ってない。 それに飼い主は亡くなったとは言ったけれど…それも 俺の思い込みで 長い時間をかけ家族全員を順番に見送ったんだと…思った。 そう…白猫はそんな事言っていなかった。 それは俺の想像だ…。 ニャンコ先生のあの言葉 あれはコレを意味していたのか…
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