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「はい。私は母や兄弟とはぐれ大きなカラスに襲われていた所を人間に助けられ拾われ先月まで飼い猫をしてました」
「そっか…じゃキミは普通の猫なのか」
「もちろんです」
「人間の言葉はどうやって覚えたんだい?」
白猫は遠くを見つめながらゆっくりと話を始めた。
「あれは…私がみんなとはぐれカラスに襲われている時でした。連れ去られるギリギリの所で1人の人間がカラスを追い払って…それが私の飼い主となったのですが、その時カラスが何か小さな玉を落としまして…その玉が私のクチに入り飲み込んでしまったのです。それ以来私には人間の言葉が理解でき、話す事も出来るようになりました。」
大きなカラス…妖か?
「カラスが落とした玉…」
「はい。虹色の小さな玉です」
何だろう…
「ニャンコ先生は知ってる?」
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