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「それは多分『縁玉』だろう」
「えにしだま?」
「そうだ、妖怪達の中では古くから知られているが実際に食べた奴は初めて見た」
「その縁玉ってのは…」
「妖怪の中には人間と関わりを持たねばなれぬが、姿を見られる事は禁じられてれる者達もいる。」
「関わらなきゃいけないのに見られたらダメなのか?厄介だな…」
「だがそんな時に使うのが縁玉で動物や虫に食わせ自分の代わりに人間の傍に行かせている」
「妖が使う式神みたいなものか?」
「そうだ、式神と同様に人間を守らせているのだ」
「いったい何故?」
「古くからその地についている者や、その人間に代々神として大事に祀らられた者達が殆どだな」
「そうか…妖の中にも良い奴がいるんだな…」
「バカモン!目の前に良い奴がいるじゃないか!失礼な奴め!」
ニャンコ先生は腰に手をあて
仁王立ちで怒ってる
「ごめんごめん」
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