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「先生になったら、修学旅行も一緒に行くってことだよな」 教師人生で何回ぐらい修学旅行行くんだろ、なんて、直輝は羨ましそう。 「まぁ、六年生の担任になったらの話だよね。私はどっちかって言うと低学年持ちたいし」 そう言って、また熱く語り出しそうな裕美。 「私たち、修学旅行の班が一緒だったことがきっかけで仲良くなったよね」 なつきのこの一言から、中学時代の修学旅行から日常生活、懐かしい担任の話等思い出話が始まった。 あの先生が苦手だった、あいつとあいつが付き合っていた、あのクラブが強かった、誰がモテてた、そんなくだらない話でも、四人がみんな笑顔になって、楽しい時間だと心底思う。
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